「アカシアの木さんありがとう!!」

長年園庭で子どもたちを見守り夏場は涼しい木陰を作ってくれたアカシアの木を撤去することになりました。アカシアの木陰は夏場は絶好の遊び場所でした。こちらは昨年黄色い花を咲かせてくれていた映像です。

年月とともに、少しずつ虫に侵食されここ2年くらいの間に急に弱ってきました。造園の専門の方に見て頂きながら見守っていましたが、子どもたちの安全を第一に考え、ついに決断に至りました。

子どもたちにこのことを伝え、アカシアの木とお別れをしました。

青組(年長)さんに担任がお話しすると、意味が分かったのか、ひとりの子が手を合わせて「南無阿弥陀仏」とお唱えし始めると何人かの子が手を合わせていました。

「ありがとう!」と神妙な面持ちで優しくなでている姿がありました。

悲しくて泣きだす子も何人かいて、見ている私も目頭が熱くなりました。アカシアの木とは20年以上のお付き合いです。「本当にご苦労様でした。子どもたちを見守ってくれて、ありがとう!!」

こちらは木とお話をしているのかな?

黄組(年中)赤組さんもお別れをしました。

おや?何か見つけたようです。

「あ!!蝉が…」

この木は木陰を作ってくれるだけでなく、木の樹液を目指して様々な虫たちがやって来て虫たちの宝庫になっています。ちびっこ虫博士にとってはとても魅力的な場所でした。

一日の中の多くの時間を子どもたちは園庭で過ごします。とりわけここ3年以上コロナ禍にあり、園庭で遊ぶ時間が長かったです。

「見て見て、カミキリムシだよ!」

「おーきなありさんみつけたよ!」

子どもたちの小さな手によって示された、小さな小さな命たち。

ほとけさまの教えの中に「命を大切にする人間となろう」というのがあります。子どもたちは日々自然とふれあう中で、命の尊さやはかなさを身をもって体験しています。今回は木の寿命と向き合うことで、心を動かし何かを感じてくれたのではと熱い思いがこみ上げていきました。自然から学び育てられることの大切さをあらためて実感しています。

Author: wpmaster

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